Ext JS 6.5.1 と Sencha Cmd 6.5.1 のリリース
Senchaチームを代表して、Ext JS 6.5.1とSencha Cmd 6.5.1のリリースを発表させて頂きます。今回のリリースではお客様からの要望やコミュニティから報告された問題の修正に焦点を当てています。機能強化は主にModernツールキットに実施しており、リッチなユーザー体験をデスクトップだけでなくモバイルでも提供可能です。
Ext JS 6.5.1 のハイライト
- DisplayfieldコンポーネントやModernグリッドのClipboardプラグインなどを含む新しいコンポーネントやプラグインの追加
- ツールバーのオーバーフロー、タブパネルのオーバーフロー時のスクロールのサポート、グリッドのセルのテキストがオーバーフローした場合の自動ツールチップ表示などを含むオーバーフロー対応の強化
- null値を持つ大規模なデータセットを処理するオプションを含むよりExcelライクな機能をサポートするためのピボット・グリッドの機能強化
- ツリー・グリッドでのExporterのサポート
- 何百もの細かい改善とバグ修正
- 動的に読み込まれたパッケージのビルド最適化
- Kitchen SinkサンプルとEmployee Directoryアプリケーションの更新
お試し下さい
- お客様はサポートポータルからExt JS 6.5.1とCmd 6.5.1をダウンロード可能です
- 30日間の試用版を利用してExt JS 6.5.1とツールをダウンロードできます
- 任意のデバイスからExt JS 6.5のサンプルを閲覧下さい
- ガイド「What’s New in Ext JS」をお読み下さい
Ext JS 6.5.1の新機能
Ext JS 6.5.1では、グリッド、ツリー・グリッド、ピボット・グリッド、タブ、ツールバー、フォーム、日付パネルなど様々な機能を強化しました。以下はExt JSのコンポーネントに実施した主な変更点です。
グリッド
Ext JSのグリッドでは、selectable コンフィグの追加に伴い、ついClipboardプラグインをサポートしました。Clipboardプラグインでは、レンダリングされたHTMLタグ、テキスト、dataindexやセルの内部にあるフィールドの生の値など、複数のフォーマットをサポートしています。
グリッドは時々、列のセルやヘッダーに文字が収まらない際に、追加の情報を表示する必要があります。そのような場合に、オーバーフローのチップを表示する設定ができるようになりました。グリッド内のセルに収まるよりも多くのテキストを持っている場合、省略記号が表示されます。そしてユーザーがセルの上にホバーした際に、ツールチップでテキストの全文が表示されます。
グリッドでのNumberフィールドのバリデーションと変更されたセルの表示も改善を施しました。
ツリー・グリッド
ツリーコンポーネントはグリッドと密接に関係しており、コンテンツ編集プラグインのような多くの機能を共有しています。Ext JS 6.5.1では “Exporter” プラグインを利用して、ヘッダー行とサマリー行を含むTree Gridの選択した行を出力できるようになりました。
タブパネル
タブパネルでオーバーフロー時のスクロールをサポートしました。これにより、アプリケーションで、さざなみやインジケーターのアニメーションを使いながら、複数のタブを簡単にスクロールできるようになっています。オーバーフローのハンドラを利用して、スクロールバーの可視を完璧に制御することも可能です。
ピボット・グリッド
ピボット・グリッドのaggregator関数に、よりExcelに近い振る舞いを指定するオプションが追加されました。データセットにnull値を含めることが可能となり、それはExcelと同じように、calculateAsExcelプロパティを利用してnull値を無視するオプションを持っています。Excelのcount numbers関数はConfiguratorだけではなく、Exporterプラグインでもサポートしています。
日付パネル
Ext JS 6.5.1で、日付パネルコンポーネントに、選択した日付と本日の日付の丸みを帯びたスタイルを含む、複数のスタイルの改善を施しました。また、日付パネルのためのUIミックスインも追加しており、それらを利用して独自のテーマを簡単に作成できるようになっています。
Sencha Cmd 6.5.1の新機能
Sencha Cmd 6.5.1は大規模なWebアプリケーションのビルドの最適化を支援します。以下は主な機能です:
動的に読み込まれたパッケージの最小ビルド
Ext JS 6.5.0では、新しい動的パッケージ読み込みを利用するアプリケーションのビルド出力でフレームワークの全てのクラスが含まれていました。動的に読み込まれたパッケージは個別にビルドされており、アプリケーション側ではフレームワークの依存関係を知ることができないためです。
Ext JS 6.5.1では、動的パッケージのクラス情報がアプリケーションのビルド処理に渡され、必要なクラスのみを含めることができるようになっています。下記は記述例です:
"output": {
"js": {
"filter": "minimum"
}
}
ビルドから手動でクラスを除外
ビルドから手動でクラス名を除外することができます。これは、実際のアプリケーションで使用されていないにも関わらず、Sencha Cmdの依存関係のスキャナで検出されてしまうコードを取り除くのに有用です。下記は記述例です:
"js": {
"exclude": [
"Ext.data.BufferedStore",
...
]
}
詳細はガイド「What’s New in Sencha Cmd 6.5」をご参照下さい。
フィードバックをお寄せ下さい
皆様がExt JS 6.5.1とCmd 6.5.1を利用して素晴らしいアプリケーションの構築を楽しまれることを願っています。また、Ext JSやSencha Cmdのフォーラムで皆さまからのフィードバックを拝見することを楽しみにしています。
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